こんにちは、たすです!
「週刊少年サンデー」で連載中の【葬送のフリーレン】がアニメ化することが決定いたしました。
大変人気のある作品で、漫画ファンのみならず同業者にも高い評価を受けており、2022年9月時点で単行本の累計発行部数は720万部を突破しています。
「マンガ大賞2021」「このマンガがすごい!2022」など数多くの賞も受賞しています。
それではそんな【葬送のフリーレン】の見どころとは?どんなところが面白いのかを今回はご紹介したいと思います。
どうぞ最後までお付き合いくださいね。
【葬送のフリーレン】見どころは?どんな話?
『人とは何か。』短い一生で人は何を願い、未来へと託してゆくのか。
人は亡くなった後も、その意思を受け継いだ者たちによって何度でも蘇り、人の記憶の中で生きています。
受け継いだ者たちはその後の思考や行動を変え、そして人生も変わっていきます。
本作は物語スタート当初、共に過ごした勇者パーティの勇者と僧侶が年老いてあっさりと死んでしまうの切なすぎるお話という印象でした。
しかしこの作品が伝えたいメッセージは別のところにあるというのは、漫画を読んでいくと素直に理解できていきます。
二度と戻らないからこそ、人生は素晴らしい。
二度と会えなくても、心の中の思い出が「現在」と繋げてくれる。
生きていく者たちの拠り所になるような、優しいファンタジー世界がこの作品の見どころだと思います。
【葬送のフリーレン】あらすじ
魔王を倒した勇者パーティが王都に凱旋するところから物語は始まります。
勇者ヒンメル
僧侶ハイター
戦士アイゼン
魔法使いフリーレン
彼ら4人のパーティは10年という月日を経て、魔王を倒し、旅は終わります。
本作の主人公・魔法使いのフリーレンは1000年は軽く生きるとされている長命種のエルフ族です。
そのため時間の流れが人間とは全く違い、大きな感覚のズレがあり、とてもドライな性格をしています。
王都での凱旋では、半世紀に一度現れるという「エーラ流星」を4人で見ることができました。
星空を見上げながら、「50年後、もっと綺麗に見える場所があるから連れていく」というフリーレンの言葉に思わず笑ってしまうヒンメル達。
その頃には自分達は生きてないかもしれないのに…とでも言いたげな表情のヒンメルは、「そうだな、皆で見よう」と優しい表情で約束を交わすのでした。
そして50年後、半世紀に一度の「エーラ流星」の季節がやってきました。
フリーレンにとってはついこの間のことという感覚で、ヒンメルに預けっぱなしになっていたアイテム(暗黒竜の角)を引き取ることを思い出します。
街に戻ったフリーレンは勇者ヒンメルと再会します。
流石に50年経っていますのでヒンメルとて老人となっていましたが、人を思いやる心を持つ優しい表情は昔のままです。
フリーレンが暗黒竜の角の話を切り出すと、「片時も忘れたことはない」とヒンメルは言います。
それに対して「適当に納屋にでも放り込んでおいてくれてよかったのに。」というフリーレン。
ヒンメルは「そうはいかないよ。君にとっては軽い気持ちで預けた物かもしれないけど、僕にとっては大切な仲間から預かった大切な物なんだ。」と言い切ります。
そして、勇者パーティ4人が再集結し、エーラ流星を見に行くのです。
昔と変わらないメンバーで、ひとときの旅を楽しみ、最高の夜空の星達を見上げながらヒンメルは言います。
「僕はね、全員が揃うこの日を待ち望んでいたんだ。ありがとうフリーレン。君のおかげで最後にとても楽しい冒険ができた。」
程なくして、ヒンメルは寿命を迎え、僧侶ハイターの祈りによって、永遠の眠りにつきました。
たくさんの人々と、たくさんのお花に囲まれて、惜しまれながらこの世を去ったヒンメルはまさに勇者らしい、ヒンメルらしい最期となりました。
ヒンメルの葬儀に出席していたフリーレンは、自分はなぜヒンメルが死んで悲しいと思うのか、人の一生は短いと知っていたはずなのにヒンメルの事をなぜ知ろうとしなかったのか、わからないまま涙を流します。
そして、ヒンメルは自分にとってどういう存在であったのか、人とは何なのかを知るための旅をすることにしました。
自分には知り得ない、人という短い一生の中でヒンメルが遺してくれたものを頼りに、フリーレンは答えのない旅をするのでした。
【葬送のフリーレン】登場人物紹介
フリーレン
魔王を倒した勇者一行の魔法使い。エルフでとても長寿、1000年は軽く生きる。
性格はドライで魔法収集癖がある。身長は低くかわいいが本人は長生きのためにお姉さんぶっている。
ことあるごとに勇者ヒンメルの言葉から影響を受けて生きているような描写がある。
旅の目的は「人を知ること」。
フェルン
僧侶・ハイターに育てられた孤児で魔法使い。フリーレンと共に旅をしている。
主にフリーレンの身の回りのお世話をしたり、ツッコんだり、生活習慣の教育係となっている。
性格はいつもは物静かだが怒ると怖い。嫉妬深い。同パーティのシュタルクを困らせる天才。
ヒンメル
魔王を倒した勇者一行の勇者。仲間が大好きで自称イケメン。ナルシスト。すでに死亡。
銅像のポーズは全部で100通りある。好物はルフオムレツ。
現役の勇者だった頃は自称する通りのイケメンであったが、年老いた姿は禿げている。
禿げているにも関わらず、見た目を気にするところは昔と変わっていない。
ハイター
魔王を倒した勇者一行の僧侶。お酒が大好きでヒンメルやフリーレンには「生臭坊主」「生臭僧侶」と言われていた。基本温厚であり、笑ってなんでも誤魔化そうとする。すでに死亡。
生前にフェルンを引き取り面倒を見ていたが、自分の死後はフェルンをフリーレンに託す。
アイゼン
魔王を倒した勇者一行の戦士。寡黙なツッコミポジション。ドワーフはエルフほどではないが長生きなのでまだ生きてる。
シュタルクの師匠で、とても頑丈。高いところから落ちても平気だし竜に頭を食われても平気という頑丈さ。
好物は葡萄。
シュタルク
戦士・アイゼンに育てられた若き戦士。魔族に襲われた故郷の村から逃げ出してしまったことを後悔している。
性格は臆病でとても傷つきやすい。フェルンによく怒られているが実は仲が良い。
ザイン
平凡な村の僧侶。フリーレンに僧侶の才能を見抜かれて仲間になるが、その後は親友を探す目的のためにフリーレンたちと別の旅路を歩む。
酒とタバコとギャンブルと年上の女性が大好きなハイター以上の生臭僧侶。
長らく僧侶不在のフリーレンのパーティに、「パーティの僧侶として同行したい」というメトーデからの申し出に、フリーレンはザインの席を開けておくためこれを断る。
【まとめ】
2022年9月13日にアニメ化決定が発表された【葬送のフリーレン】。放送は2023年とのことです。
まだ放送開始までは時間がありますので、これから公式にてアニメーション制作会社やキャストの声優などが決まっていくでしょう。
本作品は、ジャンルとしては至って王道のファンタジーRPGなのですが、勇者パーティの後日譚を描いたものでなかなかに斬新な設定だなあと思いました。
バトルシーンももちろんありますが、基本的には淡々とした穏やかなヒンメル達との思い出に浸りながら、少しずつ影響を受けたフリーレンがさらにたくさんの人を助けていくといった流れになります。
読み進めていくうちに、いつの間にか人が人を想う優しさに触れ、心が温まっていくお話です。
原作は現在単行本8巻まで発売しています。最新刊まで購入しましたがこの作品は買ってよかったと思える作品でした。
まるで文芸本を読んだ時のようなじんわりとした満足感を味わえます。
アニメまでもうしばらく時間がありますので、まだ見ていないという方は原作のチェックをしてみるのもおすすめです!
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【葬送のフリーレン】を読むなら、2022年9月30日まで1〜2巻無料の eBookJapan がおすすめです!

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