こんにちは、たすです!
2022年夏アニメ、楽しんでいますか?
私は色々観たい作品があるのですが、【メイドインアビス 烈日の黄金郷】が放送されて以来1期や劇場版を見直しつつ原作も読んで毎日アビスの世界にどっぷりと浸かっております。

ちくしょう・・本当に楽しいな・・ちくしょう・・
時に残酷な描写があることで知られている【メイドインアビス】ですが、そればかりがアビスではない!ということで、今回は作品の魅力を思う存分に語っていきます。
それでは最後までお付き合いくださいね。
【メイドインアビス】作品の魅力について
- 世界観 ★★★★★★
- キャラクター★★★★★★
- ストーリー ★★★★★★
- 音楽 ★★★★★★
- 演出 ★★★★★
- ─────────────
- 総合 ★★★★★★
【メイドインアビス】はかわいいキャラクター達が冒険する物語です。
困難の中でも仲間と力を合わせて先へ進んでいくという王道中の王道の冒険活劇なんですが、何故こんなに新鮮で、こんなにも好奇心をくすぐられ、惹きつけられてしまうのでしょうか?
いくつかの分類ずつ魅力を深掘りしてみました。
世界観
まず、初見で一番最初に驚いたのは圧倒的な美術背景の美しさですよね。そしてアニメ作画の動きの多さ。
アビスっていう穴が舞台なのですが、限られた世界観の中で目に入る全てのものがリアルなのです。
原作者のつくしあきひと先生は「地に足のついたファンタジーを作りたい」と語られており、葉っぱ一つ取ってみてもしっかりと描き込まれています。
【メイドインアビス】は、“剣も魔法もないファンタジー“であり、例えば機械一つにしてもこれは一体どんなエネルギーで動いているのか?どういう経路で動力がきているのか?という世界観の設定が徹底されています。
これはつくし先生だけでなくアニメ制作に関わったスタッフの方の力もかなり大きかったようですね。
先生との打ち合わせの時に聞かれて嬉しかったのが「オースの街の電源はどうなっているんですか?」とか「家庭で使う燃料は薪でまかなっているんですか?」という質問だったそうです。(2022.07.04 Febri インタビューより)
原作のクオリティを維持したまま、作画担当さん、美術背景担当さんの本気が伝わるアニメの完成度がとにかくすごいなあと、感動しました。一気にアビスの世界観に惹き込まれましたね。
キャラクター(大人たち)
この物語に出てくるのって少年少女がどうしても目立っている作品なのですが、その少年少女を支える大人たちも素晴らしい。影の立役者である大人たちにフォーカスしてみました。
・ジルオ
リコたちが暮らしているベルチェロ孤児院のリーダーですね。また、リコの母ライザの弟子です。
リコがアビスへ潜ると決意したのは間違いなくジルオのおかげですよねぇ。
リーダーですからこどもたちを夜に見回ったりする立場なのですが、やはり師匠ライザの意志を継いでその意志をリコにつなげる役割をしていたと思います。
直接的に言わずとも、リコを応援し、リコの背中を押しているのは心から師匠・ライザを尊敬し信頼していることの表れでしょう。
・ハボルグ
リコとレグがアビスに潜って追いかけてきた大人ですね。追いかけてきたと言っても捕まえる訳ではなくハボルグもジルオと同じように探窟家として応援してるんですよね。
「俺らはどうしたって奈落の落とし子だ 遅かれ早かれ・・・わかっちゃいたけどよ」
同じ探窟家として気持ちをわかってしまうのでしょうね。最後の別れのハグが温かったです。
・オーゼン
結論ですが最初に出会った白笛がオーゼンで本当によかったなぁと思います。これが先にボンドルドだったら・・どうなっていたのだろう?(汗)
初見で見た時、絶対やばいやつって思ってました(ある意味本当にやばい)。
オーゼンはリコとレグにアビスで生き抜くため、アビスの厳しさや状況判断の大切さなどを叩き込みました。
これは私たちが住んでいる現実世界においてもこどもたちには学んでほしい点だなと思いました。
アビス=社会と考えるとわかりやすいなと思いますね。
本来は処世術というのは親や先生が教えるべきことですが、リコやレグは親がいません。現実世界で言えば12歳の子供が家出して大都会の中で生きていくに等しいシチュエーションかと思います。
子供騙しで甘いことを言って送り出せば、その後のこどもはどうなるのか?決していい未来にはならないであろうということでオーゼンは「大人として」「白笛として」そして「ライザのため」出来うる限りの教育をしてくれたのです。
・ライザ
白笛は変人ばかりと言われていますが、ライザも相当の変わり者だったようです。(ジルオ談)
しかし深界四層で「時を止める鐘(アンハードベル)」を回収する際にリコを出産した後、特級遺物の鐘を諦めてリコを選んだライザ。
ジルオは「名誉や富・仲間・信頼その一切をそれらを全部手放してでもお前を手に入れたいと思ったのだ」「母なのだから当たり前と思うなよ 秤にかけるにはあまりに重い」と言っています。
ライザはきっと迷いなくリコを選んだのでしょうね。ただそれは当たり前のことではない、世の中のお母さんも「お母さんなのだから自分を犠牲にして当然でしょ」という世間の認識がまだまだあると思いますが、ジルオのいうように当たり前じゃないんですよ。
自信を持って、すごいことをしているのだとライザや世の中のお母さんには言いたいですよね。
リコの安否のために孤児院に預ける時、どれほど辛かったことでしょうか。きっとライザは奈落の底でリコのことを待っていると信じたい。リコの心の原動力はライザなのですから。
ストーリー
このお話の主人公は12歳のリコとロボットのレグですが、この12歳の女の子っていうところが本当によく考えられていますよね。
12歳といえば、男子よりも女子の方が大人びていて、ちょっとませてるんですよね。
同じく12歳の男の子で孤児院にナットという子供がいますが、この子はまだまだリコの成長に追いついていないところが言動から見て取れます。
まぁ・・・ナットは普通にいい子供で、リコは孤児院脱走してる訳ですから現実世界であれば不良少女みたいなもんですよねw
その主人公であるリコさんの肝の据わっているところは作中でも垣間見れますし、原作者つくし先生も「リコはみんなの精神的支柱」と明言しています。
レグは身体能力はずば抜けているのに感情はとても人間らしく、ビビりで泣き虫さんですよね。
そしてもう1人の冒険を共にするメンバー、ナナチはとても賢いのでリコさん隊のブレーンのような存在になっていてとてもバランスのいい3人です。
この子供たちがどうやって大穴に挑んでいくのか考えるだけでワクワクしますし、昨今にありがちな「ご都合ファンタジー」「チート系なろう」とは全く違ったエキサイティングなリアルな冒険ストーリーとなっています。
また、ストーリーに非常にたくさんの伏線が散りばめられておりまして、考察がはかどる作品です。
物語当初からの謎である「2000年問題」や「ライザの行方」、「レグの正体」この辺りはまだまだどういうことなのかさっぱりわかっていませんね。
こちらの方は考察記事としてあらためてまたご紹介できればなと思っています!
音楽
メイドインアビスといえば、作中のサントラやOP曲ED曲が作品の世界観にマッチしていることで有名ですよね。
私が一番最初にアニメ1期を見てグッと惹き込まれたのが第一話のopクレジットが流れた時の曲ですよね。
手掛けたのはオーストラリア出身の作曲家ケビン・ペンキンさん(Kevin Penkin)。ハードなファンタジー世界にしっくりと馴染み、アビスの壮大さ、美しさ、儚さを表現されています。
また、深界二層でマルルクたちに見送られるシーンで流れてくる挿入歌「Hanezeve Caradhina」もとても美しい。このような美しい音楽が存在していることに感謝の意を表します。
演出
【メイドインアビス】といえば、残酷なグロいシーンの演出が有名ですよね。「これがあるから観られないんだよ〜」という声もよく聞きます。
個人的に目を背けたいくらいキツかったのは、深界四層「巨人の盃」ですよねぇ・・・。
後は、劇場版になってしまいますが「深き魂の黎明」にて、レグの解体シーンと「プルシュカがこぼれちゃう」ですね。。
ある意味深界四層の「あのシーン」がこの作品を視聴し続けることができるか、ここで観ることをやめてしまうかの分岐点だと思います。
ここを通過した人ならば、メイドインアビスのグロ耐性は十分ついたと言えるでしょう。
ただ、ただですね、「メイドインアビスといえばグロ」みたいな消費の仕方はされたくないんです。
もちろんこの残酷な描写があってのメイドインアビスですから、それを完全に排除してしまったらただの子供向けアニメとしてジブリみたいな位置になるんだろうなと思います(ジブリは偉大です)。
やっぱり、なんと言われようともこの描写があるからこそ、「生の輝き」「命の尊さ」が際立ってくるなぁと思う訳です。
だけど「こういうの苦手だよ」っていう人もいますので人に勧める時には細心の注意を払う必要があります。
そのため演出だけ★一つマイナスです。
【おまけ】リコ飯が食べたすぎる
アビスで出てくるご飯(特にリコが作るやつ)ってなんであんなに美味しそうなのでしょうか・・・!
リコ飯に影響されすぎて、我が家では普通の焼肉の時も「ほーら、ナキカバネのお肉だよー」「リコ汁できたよー」と言いながら食卓を楽しんでいます。
・リコ爆弾
・リコ汁
・リコ石焼
・リコ刺身
他にもリコやマルルクちゃんの美味しそうな料理がありました。SNSを検索すると自作料理を作ってる方が多くて楽しめました。
【まとめ】
今回は、メイドインアビスの魅力についてかなり個人的な意見満載でまとめてみました!
原作も並行して読んでいるのですが、メイドインアビスってかなり情報量が多いんですよね。
うっかり読み過ごしていたら、後あと見直した時に「え、そういうことだったの!?」なんてシーンもあったりして、1巻を読み終わるまですごく時間がかかります。
アニメ2期も放送中、単行本最新刊が7月29日に発売されご多忙だと思いますが、作者のつくしあきひと先生には、まず健康第一で作品を描き続けて完結させていただきたいと思いますね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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