こんにちは、たすです!
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第8話「願いの形」の感想とあらすじを書いていきたいと思います!
残すところあと4話ですか…2期も後半に突入しましたね〜本当に早く感じます…。
前回は非常に重たい話でしたが、今回も相当なレベルです。原作を読んでいて展開を知っていてもです。精神的にしんどい時に見るのはかなりエネルギーが必要だった回だなあと個人的には思いました。
今回は囚われたナナチを解放するために、レグがファプタと再会するところから始まっています。
それでは最後までどうぞお付き合いくださいね。
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第8話 あらすじ
「水もどき」に侵され、次々と倒れていくガンジャ隊の面々。ついにヴエコも発症するが、ワズキャンから与えられた“香ばしいもの”を食べて回復する。同様にベラフも回復していたが、“香ばしいもの”を食べてしまったことを深く後悔し、精神を壊していた。動揺するヴエコを、ワズキャンは落ち着いた様子でイルミューイの元へ連れていく。そこでヴエコが目の当たりにしたのは…。
メイドインアビス「烈日の黄金郷」公式サイトより引用
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第8話 感想
ファプタもレグのそす
ファプタ「もう一度来るて思てたそす」
ファプタ「なるほどそす あのいい匂いのハテの子が囚われそすか それでファプタの一部がいると…レグ 約束叶えてくれるならファプタもレグのそす 体のどこでも持ってくそす」
レグ「なっ…なんだと?その約束とはなんだ?」
ファプタ「全部忘れたそすか?レグにしか頼めないことなのに…」
レグ(僅かな記憶にあるあの顔…あれはきっとその約束に関わるもの…)
やっぱり、レグとファプタは過去に繋がりがありました。どんな約束をしたのか…レグも覚えていないようです。
ファプタの様子を見るとただならぬ仲という感じがしますが、レグ何をしたの本当にw
「体のどこでも持ってくそす」の時のドヤ具合が良い!
レグ「ファプタ、頼む もう一度約束を教えてもらえないだろうか?僕にしかできないことなら果たしたい」
レグ「君に犠牲を強いようとは思わないが だが代わりに何か知恵を貸してもらえない…か…」
ファプタ「その必要はないそす…!うぇぇぇ…!」
ファプタ「約束のためなら…ファプタは全て注ぐそす さあ 一緒に奴らを根絶やしにするそす」
同じ成れ果ての不死のミーティですら痛みや苦痛はあるようでしたし、ファプタも激痛を感じてることは間違いなさそう…それでも約束を守ろうとするファプタです。
痛そう…グロとう●ちを定期的に描写しないとダメな縛りでもあるのか〜!
レグは覚えていませんが「ファプタのレグそす」「ファプタもレグのもの」と言っているようにただならぬ信頼関係を持っていたと思われます。
答えはまだ見つからない
地獄のような日々が続くガンジャ隊。
どうしてこんなところにきてしまったのだろう どうしてこんなことになってしまったのだろう その答えはどこからも与えられない 私たちがここにいるのは 私たち自身で選んだ結果だからだ 答えは 私たちで見つけるしかない
故郷を追われたとは言え、なぜ人は大穴に惹き込まれてしまうのでしょう。アビスという大穴には魔力のようなものがあるのかもしれませんね。
人は、進んできた道を自らが選んだ道と信じて疑わないものですが、実は気づかないだけで「選ばされている」ということも往々にしてあると思います。
高潔なベラフには耐えがたい事
そう、ベラフは察してしまっていたんですね…「振る舞われた料理の正体」を。
あまりにも気高い潔癖なベラフにはとても耐えられる状況ではないのです。
ベラフ「抗え…なかった…察してしまったのに…こんな美味はないと…進んで私は…!」
ヴエコ「ベラフ やめて目が!」
ヴエコ「ワズキャン!ベラフが…こんな…こんなふうに!」
ワズキャン「ベラフは大丈夫三賢なんだもん」
全然心配していないのか、ベラフを信じているのかわからないワズキャン。
ワズキャンは目的のためなら手段を選ばないところがあるようですね。言い方は厳しいですが、全体主義のためなら個人を切り捨てても仕方ないという感じ。
「振る舞われたモノ」の正体
ワズキャン「あの子日に日に大きくなってるんだ 生まれてくる子もこう…ひと抱えはあるよ 君が寝ている間にも毎日生まれてきてたんだよ」
ワズキャン「イルミューイ お母さんが来たよ」
イルミューイはすでに言葉を失っていた それでもなお生まれてくる我が子を 翌日までしかいきられぬ我が子を 愛おしそうに愛おしそうに抱きしめていた
毎日子供を産み続けるだけの存在となっていたイルミューイ。そしてその子供を取り上げるワズキャン。
ヴエコ「お願いワズキャン!一緒にいさせてあげて!せめて…せめて生きてる間は…!」
ワズキャン「そうしたいんだけどね〜君が寝てる時にどうしても足りなくて生きてるのも使ったんだ そしたら水もどきの症状まで緩和してさ」
ワズキャン「思うに鮮度なんじゃないかなあ 願いは命に宿るものさ」
ワズキャン「ほんと綺麗だよね…みてよこのツヤ」
言動が料理人です…
私たち人間も、いろんな生き物の命をいただいてこうして生きています。
リコもアビスの中でさまざまな原生生物を狩って、それを食べて糧にして生きてきました。
だからワズキャンたちも、自然の摂理に則って命をもらって生きているといえばそうなんですが…。
ただ…人であった頃のイルミューイを知っている我々はショッキングですよね。あの「欲望の揺籃」と出会ってしまったことが全ての悲劇が生まれてしまったのだと思うとやりきれない気持ちになります。
今のような姿になることがイルミューイが本当に願ったことのなのでしょうか?
イルミューイを家族のように思っていたヴエコはもちろん、清廉な精神のベラフにとっては耐えがたいほどの苦痛であるということだけは理解できます。
狂った方が楽だった
ヴエコ「ごめんねイルミューイ…私 あなたの大切な赤ちゃんをね…見殺しにして…」
(なぜだ 自分はなぜ狂ってしまえないのだ )
ヴエコ「ごめんね イルミューイ…弱くて…選べなくて…あなたと自分に生きる場所をくれた人たちを…で…でも…願いをこんな形で奪われ続けるあなたをこのままになんて…で…できない」
ヴエコ「あなたと…一緒に…」
ヴエコ(鼓動が…これがあなたが生きたいと願った姿だとしたら この先に叶えようとする願いがあるとしたら…自分はまた…自分はまたあなたの願いを踏みにじろうと…一体どうすればいいの?)
イルミューイと一緒に死ぬことで苦痛から解放させたほうがいいのか、それとも生きることを望んでいるのなら自分がやろうとしていることは生きようとする思いを奪うことになるのではないか…。
ヴエコに感情移入しすぎて、先の見えない迷路の中にいるような感覚になりますね。
イルミューイ(ヴエコがいるから平気…)
狂えもせず死ねもせず 何一つ選べなかった 罰してほしいと願うもののこれ以上の罰を思いつかない 地獄だ
ベラフ「頼む…やめてくれ…それにはなぜか…抗えない…ゆえに…耐え難いのだ…頼む 私はもう…もう」
地獄であろうと 人は生きてゆく 祈りも嘘もそのためにある 皆が地獄に慣れたころイルミューイは叫ぶことをやめていた
二つ目の卵
割れたはずの欲望の揺籃をイルミューイの穴の中に見つけたヴエコ。
ワズキャン「それは二つ目だよ 君が倒れた時にね呼応するようにイルミューイも弱っていったんだ」
ヴエコ「え?」
ワズキャン「だからね彼女にもう一つ渡してみたんだ」
欲望の揺籃は一つだけではなかったようです。二つ目の卵を「間に合った」というワズキャン。
二つ目はヴエコを助けたいということか、あるいは苦しむ人々を助けたい=水もどきの症状を改善したいという願いだったのでしょうか。
イルミューイに聞いてみなければ、本当のところは分かりません。
ヴエコ「こ…これは…これは本当にイルミューイの願いなの?…だってこんな!」
親代わりのヴエコにとっては口出しせずにはいられない
どこかに向かうイルミューイ
突然動き出すイルミューイ。ガンジャ隊もイルミューイに合わせて移動していきます。
ヴエコ「ど…どこに向かっているの?」
イルミューイの後に続き、キャンプを離れたガンジャ隊。
原生生物に連れ去られたエイルは上昇負荷により成れ果てとなってしまいました。
そうです。ここは6層ってことをずっと忘れがちだったんですが6層の上昇負荷は「人間性の喪失。もしくは死」ですからね…ヒトにとって厳しい状況なことには変わりがありません。
ワズキャン「全員イルミューイに寄るんだ 巻き込まれないよう気をつけて!」
ベラフ「置いいいていけ…私はもう…」
ワズキャン「いいや 君が必要だ 最後まで苦しみに慣れることがなかった気高い君がね…僕らじゃダメなのさ」
ワズキャン「干渉器ちゃん ここ何があるかわかる?」
干渉器「何もない 隠された場所 でも穴の中央に近い」
ワズキャン「そうか…日陰じゃダメだったんだね」
ワズキャンはイルミューイだけじゃなく、ベラフのこともどこまで苦しめるのでしょう。
「憧れ」に魅せられた純粋な思いは、強いものほど迷わない。もう誰もワズキャンを止められない…。
イルミューイ活性化 ベラフ形態変化
日向に移動してきたイルミューイが取った行動は…捕食でした。もう知性はないのですが、ある「目的」のためにこれを行なっているんですね。
ワズキャン「おびき寄せて食べているんだ まだまだ足りないみたいだね」
ベラフ「頼む…私を…食ってくれ…君の大切なものを奪い 生き長らえてしまった…飢えにも痛みにも耐えてきたはずが抗えず…自負は…信念は…消えた…私は…もはや…人間では…いられない…頼む…私を…罰してくれ」
ベラフ「骨も!心も!何もかも食い散らかしてくれえええ」
こんなに地獄のような展開なのに、まるでおとぎ話のファンタジーのようなBGMが素敵です。
これから起こる奇跡の未来を暗示しているかのような、少なくともワズキャンのワクワクした気持ちがこの曲に表れているような気がしました。
ベラフの変身後、音楽もとても神々しいものに変わります。ベラフがとても神秘的な荘厳さを感じさせます。
パッコヤンたち「ベラフ…新しい姿に!」「なんて美しい」
ワズキャン「ありがとうベラフ 間に合ってよかった」
ふつくしい…!
最後まで狂えなかったヴエコ
ワズキャン「さあみんな 身も心も女王様に捧げよう ここが故郷…どんな黄金よりも価値がありどんなに求めても得られなかった 我々の故郷だ」
まるでイルミューイに救いを求める信者のように次々と生身の体を捨て、成れ果てることを選んだ人たち…。
そんな中最後まで抗ったのはヴエコでした。
ヴエコ「自分は嫌」
ヴエコ「これが本当にイルミューイが望んだことだなんて思えない…ふ…二つ目の卵があの子をあんなにしたんじゃないの?」
イルミューイを利用して、イルミューイに全て任せて寄生する人間たちの欲望から守りたかったヴエコは崖から落ちて自ら命を絶とうとするんですね。
自分が死んだらイルミューイも弱っていき、そのうち死んでしまうということは予想ができました。
そのためワズキャンにとってもヴエコには生きていてもらわないと困るのです。
ワズキャン「ヴエコ 君がいなくなってしまったらイルミューイの願いは叶わなくなっちゃうよ」
ヴエコ「それで?私が死んだら予言が外れてしまうの?」
ヴエコ「ごめんねイルミューイ…わがままで…私だけの暖かい闇…誰にも渡さない」
崖から身を投げたヴエコをワズキャンが間一髪で助けます。
ヴエコ(水もどき症状…!違う!あれは…!まさか自身にも揺籃を使)
ワズキャン「だ…誰にも…奪えやしないさ…君だけのイルミューイだ」
ワズキャンの行動や意思の原動力は予言のためではなく、ワズキャンの存在そのものが預言者なのかもしれません。
やるだけやらないとダメ
気がつくとイルミューイの頭の中「目の奥」にいたヴエコ。
ワズキャン「そこなら イルミューイと一番深くつながっていられるよ」
ヴエコ「ワズキャン…?」
ワズキャン「イエーイ!似合うかな?」
ヴエコ「欲望の揺籃…あなたも使っていたのね」
ワズキャン「うん もうイルミューイに体を渡したからこれは名残なんだけどね」
ヴエコ「どうして…干渉器も言ってたのに大人が使うのは適してないって」
ワズキャン「ヴエコ 神がかりなんて言うけどね やるだけやらないとダメなんだ 見てきたじゃん?君が呪いの大穴ならここで祈るだけのものに何を与えるかな?」
「やるだけやらないとダメ」確かにその通りだと思います。
欲望の揺籃は大人が使用してしまうと雑念が強すぎて頭が異形に成れ果てるはずですが、ワズキャンの場合は右腕に少し影響があっただけでした。
それほどまでにワズキャンの「願い」は純粋なものだったということでしょうか。
ワズキャン「ヴエコきっとね我々はここに集められたんだ 君が持ってきた羅針盤…あれをみた時…なぜかね『望郷』を感じたんだ」
ワズキャン「僕の感じた『望郷』はね 故郷を思う気持ちではないんだ どんなに求めても得られなかったもの…決して帰らないもの…もうどこにも存在し得ないものへの 儚く強い強い憧れなんだよ」
ヴエコにとっての望郷はイルミューイだった。ワズキャンにとってはこの旅そのものが「望郷=憧れ」だったのでしょう。
やはりワズキャンにはどこかリコやボンドルドと同じような印象がチラつきます。
本当の願い
闇の中でかすかな信号が伝わってくる みなイルミューイに身も心も食わせ 彼女の一部となっていた イルミューイはすでに人としての知性は失ってしまっていたが ただ一つだけ ただ一つの目的で生き続けていた 皆を食い 黄金郷の力を吸い上げ…誰にも悟られぬよう ひた隠しひた隠しに ただ一つの願いを叶えようと 求めても得られなかったあなたの望郷…あまりにも儚くあまりにも強い憧れ
あなたの…あなたの…最後の…子供
本当の願いはファプタの誕生だったんですね。自分の全てを賭けて子供に託すのは親ならば誰しもがそうありたいと願うことでしょう。
ファプタの誕生はイルミューイの人生の「救い」の象徴だと感じました。
よかった…イルミューイ…あなたは何も…何も許してはいなかったんだね 全部許せなかったのに全部閉じ込めて叫んでいたんだね
もう見つからなくてもよかった 暖かい闇が好きだった 二度とは戻らない望郷の彼方──真の闇の中に誰にも見つけられなかった光は 確かにあった
でも それを手にするのは誰でもない 闇から生まれた孤独な姫君
願わずにはいられない あなたが母から継いだ願いを叶えられるよう そして いつかあなたの呪いが解けて あなただけの願いを見つけて 幸せな旅に出られるよう…
ヴエコは三賢の心ですよね。イルミューイを想う親心はこうなるずっと前からヴエコに根付いていました。
自分にできることはイルミューイの子供たちをお母さんの代わりになってあげること、それが自己満足だとしてもそれしかヴエコにはできることがありませんでした。
村も安定してきているし、今のままでも案外悪くないのかななんて言ってるし保守派って感じです。
物語を動かすのはやっぱりリコ
そんな受け身のままのヴエコを外に出したのがリコなんですよね〜。いや〜リコって本当にすごい。
リコは今までの話を聞いて、早速ヴエコに切り込んだ質問をしています。
リコ「あの…ヴエコさんから言って聞かせられないの?」
ヴエコ「リコ…例えばだけど…顔も知らないおばあちゃんに『冒険をやめろ』って言われてやめる…?」
リコ「やめない!」
ヴエコ「ふへぇ…えっと…つまり…そゆことなのよ…ま…お姫様の願いはイルミューイの願いだもん 止めるなんてできやしないよ」
リコ「ねえヴエコさん あなたは…あなた自身は何をしようとしているの?」
ヴエコ「…自分は 自分はもう…ただ一つだけだよ ただ…あの子のことを忘れたくないだけ…」
この言葉からもヴエコには、自分がワズキャンやベラフの元に出て行って、村をなんとかしようっていう気はもうないみたいです。それだけの長い年月をかけて村からのたくさんの信号を受け取っていたのでしょうね。
今のヴエコとしては、まるでおばあちゃんのようにファプタのことを見守る立場になっているんでしょうね。それでいいのかな…。
以上が8話感想でした!
【まとめ】
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第8話のあらすじと感想をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
「烈日の黄金郷」編は「答え」を見つけるための道が迷路のようだな〜というのが正直な感想です。
1期の段々とアビスの深層に降りていくスリル・ドキドキ感とはまた違って、2期では登場人物の「憧れ」「願い」「絶望」「諦め」といった、人の内面にさらに焦点を当てたストーリーが見どころですよね。
さぁ、そして我らがリコさんの再登場によって、イルぶるの人たちの運命はどのように変わっていくのでしょうか?
イルミューイの思いを継いでいく姫君「ファプタ」といつまでもイルミューイと共にあり続けるヴエコそしてリコたちの冒険をこれからも見守っていきましょう!
次回また9話感想記事でお会いしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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