こんにちは、たすです!
2022年9月15日【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第11話「価値」が配信されましたので試聴しました。

1週間が長すぎる‼︎
とつくづく思うのですが
しかし1週間が経ったら新しいお話が配信されて、エンディングが近づいてくる〜と思うと…明日が来なければいいのにと思ってしまう!ジレンマです!
仕方ないので次の配信を待つ間に一度観たお話を見返したり、メイドインアビスのゲーム「闇を目指した連星」をプレイしたり…色々工夫してなんとか凌いでいる次第です。
それでは早速、第11話のあらすじと感想を書いていきたいと思います。
本記事は一度観たけれどもう一度お話の内容を振り返りたい方向けに書いていますので、ネタバレがたくさんあります。
まだ未試聴の方はお気をつけください!
それでは最後までどうぞお付き合いくださいね。
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第11話 あらすじ
ファプタの笑顔や泣き顔など、記憶の断片が蘇りつつも、依然はっきりと過去を思い出すことができないレグ。暴れ続けるファプタを止められないまま、攻撃を受けて気を失ってしまう。レグとの戦闘を終えたファプタはさらに怒りの矛先をリコに向けて襲い掛かるが、ガブールンが身を挺して止めに入るのであった。ショックを受けたファプタは、怒りが収まらず再びリコを襲おうとするが、そこへ現れたのは…。
メイドインアビス「烈日の黄金郷」公式サイトより引用
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第11話 感想
誰でも何かに守られている

ファプタ「レグ…レグは優しいそすな…」
ファプタ「だが…だが…愚かそす」
レグの優しさは今のファプタには届かない…
優しさに気づこうとも、生き物として自らの「生まれてきた意味」、「生きる意味」、「生きてきた意味」よりも大きなものはないのです。
ファプタは自らの命が燃え尽きるとしても、止まることはないでしょう。
ワズキャン「マジで⁉︎王子様でもダメなの?ヤバいね!」
ヴエコ「ファプタ…」
ファプタはジュロイモーにレグを押さえ付けておくように命じ、憎しみの対象であるリコへと視線を向けるのでした。

ファプタ「お前さえ…お前さえいなければ…!」

レグが自分を忘れてしまったことが、リコに関係しているのではと思うファプタ。
なぜレグはファプタのことを忘れてしまったのでしょうか?
レグは1期初登場シーンから何も記憶がありませんでした。一説にはリコをベニクチナワから助けるためにうった火葬砲のせいではないかと言われていますが、真実は分かりません。
ムーギィ「まずい…!守れ!ガヴらーばァ!」
ファプタ「邪魔だ!何もかも…滅びるがよい!」
ヴエコ「リコ…!だめ…!行かせて!あれは止めなきゃ…」
ワズキャン「今行っても殺されちゃうよ」

ファプタ「な、何をしている‼︎」
リコに向けられた攻撃から守ったガブールン。
ガブールン「我は…守るためにいる…」
ファプタ「そいつは守らんでよい‼︎」
ガブールン「違イゥゥ この者に手をかければ 君はもう戻れなくなられり」
ガブールン「レグという『ハク』も失う…我、君の行く末を…守らレたぅ…」

リコを殺すことで、レグも離れてしまうことは明らかですよね。
成れ果て村の住人を滅ぼすことは母の解放という目的がありますが、リコに関しては完全なるファプタの嫉妬なので何も大儀はありません。
体を張って守ってくれるガブールンは主従関係というよりも、ファプタの親代わりのようにも思えます。
それが分かりづらく例え見えずとも、直接的でも間接的でも人は誰でも何かに守られていて、繋がっているから人は一人じゃ生きていけないんだよって言われたような気がしました。
リコ「そのロボットさん…ずっとあなたのこと…」
ちなみにガブールンは自己修復機能があるそうです(つくし卿談)
レグを奪った憎き相手を攻撃したら、大切なガブールンがリコを庇うって…辛いですよね。
ファプタ「だまれ…ファプタがおろか…なのか…?」
レグに言った言葉。「レグ…レグは優しいそすな…だが…だがおろかそす」
この言葉はもしや自分に今跳ね返っているのではと感じるファプタ。
少しずつですが、冒頭からここまででファプタは周りによって確実に心の成長をしています。
役目と感情の狭間で揺れるファプタ。
ファプタ「やめれば…よかっ…たのか?…できる…できるはず…なかろう…!」

ファプタ「もう…終わる…母も…お前らも…レグをたぶらかしたお前も…ファプタ自身も…!」
ファプタには時間がなさすぎたのです。
『知る』ための時間が…。
─何もかも壊せば終わる─
贈り物を君に
その時、ベラフがナナチを連れて現れるのでした。
ファプタ「次から次へと…なんだッッ‼︎」

ヴエコ「うそ…」
ワズキャン「いいね…!ようやく辿り着いた」
うーん…まるで、この展開を予想していたようなワズキャンのセリフです。
どこまでこの男の狙い通りなのか?

ナナチ「姫様よォ…ちょっとおてんばが過ぎるんじゃねえの」
ファプタ「ハテの子ごときが…今更何の用だ…!」

ナナチ「んなぁ」

ナナチ「オイラもそう思うぜ…けどな 寝てる訳にもいかねーのよ」
久しぶりのナナチの復活に私、大歓喜(泣)
だって、ミーティと二度目の別れをしてきたんですもの。リコとレグを失わないために、自ら選んできたんです。
そしてファプタに大切なことを届けるため!完全主人公だこれ。
リコ「ンナチ…⁉︎」
ナナチ「リコ悪かった なんとかする…なんて言えねえ状況だけどよ…ここはオイラたちに任せてくれねえか」

ナナチ「ああ 分かってる 行こうぜベラフ たった一度きりの最後の謁見だ」
ああ…ここ…めちゃくちゃかっこいいシーンですよね。
ところでリコの「ンナチ」は噛んでしまったのか、「んなぁ〜」と「ナナチ」を混ぜて新しいあだ名を作ったのか…?どうでもいいことが頭に浮かんでしまった(笑)
だけど!ナナチが「任せてくれねえか」って言ったら、絶対的なもう大丈夫だ感がありますよね!
母の匂いが強く出ているベラフに強烈な敵意を向けるファプタ。

ファプタ「お前…喰った者だな?よかろう おまえが先だ!」
ベラフ「初めまして ファプタ」
ベラフ「君に贈り物がある ずっと大切に持っていたものだ 大切だから自分ごと葬り去りたかった
君の母上に全て奪ってくれと願ったが これだけは奪ってくれなかった
今なら分かるよ 君に見て欲しくて残したのだ」

ファプタ「よくもその長さまで果てたものだ どれだけ喰った…!しれものめ…‼︎」
ベラフ「どうか…どうか…受け取ってほしい…」

ベラフの顔を攻撃するとたちまちけむりに包まれるファプタ。

ファプタ「!」



全てを感じてしまうファプタ。

全てを見てしまうファプタ。
匂いと共に、あふれてくる記憶…

ファプタ「なんだ…これは…⁉︎な…なんなんだ…‼︎」
ベラフ「私というものの最後に 君がいてくれてよかった 宿命の終わりに…君の価値を君自身で決める時が来る」
ファプタ「うるさい‼︎おまえ…おまえはなんなんだ…っっ‼︎」

ベラフ「美しい目だ…恐れず進め 君の冒険を楽しんでほしい」
あまりに重い…何が重いって、ベラフはやはりヴエコのことも、イルミューイのことも大切な家族だと思っていたのだろうと思うから。
その娘のように思っていたイルミューイの子供たちを、不可抗力とはいえ食べてしまった自分をどれほど恨んだでしょうか。どれほど消えてしまいたいと思ったことか。
記憶ごと無くなれば楽だったはずですが、ベラフはファプタにこの『贈り物』を届けるまでずっと大切に抱えてきました。
涙なしで見られないシーンです。
「神がかりを侮るな」ナナチのブレイン復活
もう村の膜は破られているので、村人たちが外と混じったら彼らは消えてしまいます。
彼らがそういう性質だということは幾度か知らされていましたが、今まさにその危機が身近に迫っているのです。
ナナチ「下に逃げろ!リコも連れてって休ませてくれ 村の下層ならここより持つ!」

ナナチ「んなぁ…効くよな…分かるよ 匂いに乗って記憶が『体感』ごと入ってきやがる」
ナナチ「感情もあこがれも まるで自分の事みてえに身体を引っ張ってくるだろ…」
ファプタを案じるナナチ。自分もベラフに囚われた時に匂いによって記憶が入ってきた体験をしているので、余計でしょうね。
現実でも、匂いって記憶を呼び覚ますことありませんか?
冬の朝の匂いだったり、好きな人がつけていた香水だったり、体育館や、シューズのゴムの匂いだったり。
なんかそういうものがもっとすごくなったような感じなんですかね、ベラフの匂いのけむりは。
それはもう、動けないでしょ。ファプタはしばらく動けない。
ナナチ、動きます。
「神がかりを侮るな」

ベラフが教えてくれた この状況は奴に選ばされている…
『欲望の揺籃』別名『願いを叶える卵』ヒトの中で使えるのは子供だけ
そしてお姫様は欲望の揺籃三つを宿した願いの力の化身…状況は既に整っている
ナナチ「最悪を想定しろ…この騒ぎでリコがやられて…死に瀕したとする お姫様が何らかの理由…例えばレグの心を取り戻すために…自らをリコに与えたとする」
『願いの力』は何を叶える…?
リコだけが死に瀕した時にもう一度冒険をと叫ぶことを思い出すナナチ。
ナナチ(奴は作る気なんじゃないのか?)
それは、自分たちを『ヒト以上のもの』 黄金郷に挑む存在に作り替えるもの、ある種の『祝福』。ボンドルドが5層で作ったカートリッジを思い出します。

ナナチ(リコ村…!考えすぎか?いや…あいつはベラフが信じた神がかり その上 やるだけやるやつだ)
ナナチ「分かってる あいつにその道は二度と選ばせねえ」
疑惑が確信へと変わるのにそう時間はかかりませんでした。
「神がかり」は信じるから神がかりなんじゃない。そうなるように導くことができるから「神がかり」なのだと。
イルミューイと同じ轍を踏ませてはいけないのです。もう二度と。ワズキャンのためにもです。
匂いの記憶
ベラフは自分の最後の仕事を全うして、やっと解放されました。
ベラフがいなくなるのはかなり辛いですが、やっと楽になれたね。。
ヴエコ「ベラフ…そんな…」
ワズキャン「いやぁ…良かった良かった!」
ヴエコ「何が…良かったの…!」
ワズキャン「あの『匂い』はベラフの想いそのものさ これでファプタには君の事も伝わった 君は行っても殺されないはずだよ 逆に僕はクソヤバだけど!」
ファプタ「これは…なんだ…」

ベラフ「まるで親子だな」
イルミューイ「まるでじゃない!」
ファプタ「これが…なんだというのだ…!」
イルミューイ「なあ ベラフ イルミューイはな…おまえのことも…」

この匂いの記憶は、ベラフのものです。イルミューイのヴエコを母のように思う気持ち、そしてベラフを父のように思う気持ちを大切な記憶としてずっと持ち続けていました。
イルミューイがそれを奪わなかったから…。それをファプタに届けさせるためだとベラフは理解していました。
そんなベラフの抱えたものがあまりに重く、ファプタを包むのでした。
ファプタ「止まっては…だめだ…ファプタは…ファプタは火だ…喰われ…冒涜されたものたちが継いだ…火だ…」
ファプタ「おまえらを焼きつくすまで 止まれるはずがなかろう」
烈日となった願いの化身は、ベラフの、イルミューイの記憶を持ってしても燃え続けるのでした。
それが生まれた意味だから。
とんだ親思いの不良娘です。母と父がこんなに説得しているのに、自ら破壊することを選んでしまう。
でも、それって自我の芽生えなんじゃないですかね。
今までは役目のため、生まれた時からそうだったからってレールのままに生きてきたファプタです。
現在のファプタは、親に逆らっても自分の中に生まれてしまった火を止められなくなってしまっています。
自らが納得するまでやる、もうこうなったら見守るしかないですよね。
本当の天敵
ファプタ「おまえ…あぶないから…あっち行ってるそす…!」

目の前のヤドネに対する親愛の気持ちは母と同じ。
そんなヤドネをあっさりと6層の魔物がさらってしまいます。
村の守りが消えたことで外からの原生生物が入ってきていました。

リュウサザイです。
ナナチ「リュウサザイ…まずいぜ!この絶界を支配する原生生物たちだ」
ムーギィ「手に負えねえ…こんなん手に負えねえ 終わりだあ 終わっちまうよぉ…」

ファプタ「ファプタの‼︎役目をッッ理由をッッ‼︎奪うなァァーーッッ‼︎‼︎」
ファプタ「母の望みなのに…ファプタが滅ぼすのに…!」
もう自分には何も残されていないのだから、せめて理由は奪われたくないと足掻くファプタ。
ファプタ「ファプタの生きてきた理由まで奪うな‼︎」

ムーギィ「なんでさね…あの姫様はワチらを根絶やしにしようとしてたんに…なんで…こんな気分になるんさね…もう頼む…頼むよ…もう逃げえ…こんなん手に負えんて…」

なんのための不滅なのか、自分の存在意義に関わることですから、当然ファプタは焦ります。
そんな末の妹を案じてか、兄弟たちが近づきファプタを癒そうとするも、リュウサザイにやられてしまいます。
ファプタ「おまえーーーッ!よくも‼︎」
しかし原生生物との圧倒的な力の差にファプタは飛ばされてしまいます。
このままではリュウサザイにやられてしまうという所で、ガブールンに助けられるファプタ。

ガブールン「ファプタ すまなかった 君を…守レブ…行けギュウウ」
ガブールン(無念だ 復讐を宿して生まれた君がかけがえのないものを手に取り『価値』と呼んだ)
(その理由を共に見れぬことが無念でならない ファプタ 君と過ごす日々こそが 我の『ハク(価値)』だった…)

ファプタと共に過ごす日々がガブールンにとってのハクだったんですね。

子供の未来こそがかけがえのないもの。親になって本当にそう感じるし、また生き物としてもそれこそが全ての希望だなあと年を重ねるごとに思いますね。
子供は人類の宝物ですから。
『価値』はみずから知りゆくもの
原生生物になす術もなく、傷だらけのファプタ。

ファプタ「何も…為せぬまま…為せぬままの不滅に…価値など…価値など…ない」
「ファプタ…立って」


たのむ…あなただけでも…生き延びて…末の妹…
使えるもの全部 不滅の…
修復していくファプタ。前述しましたとおり、やはりイルぶるの住人にとってはファプタは希望。
自分たちを犠牲にしてもファプタだけは生き延びてほしいと思っているんですね。(最初に子供を犠牲にして生き延びたくせによ…っていうのは思いますけどね!)
ファプタ(祈り…欲するだけの果てどもが…!これはなんだ…なんなのだ)
おねがい…少しでも…あなたの価値に…
ファプタ(ファプタの役目はおまえたちを滅ぼすことだと知っていた うまれた時から知っていたことだ)

ファプタ(知らぬことが…増えてゆく…ファプタがハクとよんだものさえも…)
(知らぬガブールンがあり 知らぬレグがあり 知らぬ母があった…知らぬことだらけだ…)
(今も役目が突き動かしてくる こいつらを滅ぼし 母を解放せよと)
(だが…この熱は…この火の色はなんだ…!)
(この役目の先に何が隠れているというのだ…!)

そこに『価値』があるというのか


ベラフ(宿命の終わりに…君自身の価値を君自身で決める時が来る 恐れず進め 君の冒険を楽しんでほしい)

ファプタ「勝手に決めるな 『価値』はみずから知りにゆくそす」

ここでファプタは決意の最後に、ベラフのセリフを思い出しているんです。
まるで、父親に嫌悪感を抱く思春期の娘のように、父の言葉をうざいと思いながらもちゃんと覚えてる。
勝手に決めるなと言いつつもみずから知りたいのだと気づいたファプタは、これからきっとベラフが願った通りの娘になって、歩いていくのでしょう。
そう、知らないことを探しに。
ラストはファプタの目に光が宿ったところでEDです。
はー、今回も最高だった!
【まとめ】
今回はファプタの心情の揺さぶりがすごく効いていましたね〜。
「烈日の黄金郷」編は、丁寧に丁寧に物語の背景を描きつつも主人公リコたち側のお話との整合性が大変見応えのある作品です。
そんなアビス2期、やはりテーマは「親子の絆とは?」「子供の自立とは?」っていう点が大きく感じられました。
まあこれは私が勝手に受け取ってしまったメッセージなんですけどね…つくし卿の本当に言いたかったことかどうかはわかりません。
でも多分、、「子供は何より素晴らしい」ってことじゃないですかね?
本当に歳を重ねるごとにですね、常々そう思います。
自分が老いて枯れて行っても、その思いや意志を継いでいってくれる存在がいれば肉体がなくなっても生きていることと変わらないとさえ思えるものです。
何歳になっても子供って子供ですから、私もそうです。
今回のお話を観まして亡くなった父のことを思い出していました。
まだまだ私は生きるはずですから、これからも自分の子供にいろんなことを伝えていきたいなと思いました。
なんだか話がそれましたが、いよいよ次回が最終回なんです…。
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】最終第12話は9月28日22時30分より“1時間スペシャル“で放送される予定となっています。
また、2022年9月25日(日)13:00〜「メイドインアビス 烈日の黄金郷」最終回先行上映イベントが開催されます。
場所は東京・EJアニメシアター新宿で、キャストトークも行われ、リコ役の富田美憂さん、レグ役の伊瀬茉莉也さん、ナナチ役の井澤詩織さんの他、音楽を担当したKevin Penkinさんもいらっしゃるようです!
いよいよ最終回、ファプタは価値を見つけられるのか、リコやレグ、ナナチはどうなるのか見逃せませんね!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】は現在Amazonプライムビデオで独占見放題配信中です!
30日間の無料体験もありますのでお試しに利用してみるのもおすすめですよ♪
コメント