こんばんは、たすです!
2022年9月8日に【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第10話「拾うものすべて」の配信を視聴しました。
前回の神EDが忘れられなくて、ベラフの苦悩や後悔、優しさが染み渡って何度聴いても泣けますね…。
その状態をキープしたまま第10話に入ることができたので、どんどん加速度的に感情を盛り上げてくれました。
それでは早速あらすじからご紹介していきます。
本記事はネタバレを多く含んでおりますので、視聴後の内容確認や考察したい方、忙しくてざっと流れを知っておきたいという方に向けて書いております。ネタバレ踏みたくないという人はご注意くださいね。
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第10話 あらすじ
レグの火葬砲で「成れ果て村」へと入れるようになったファプタが、復讐を誓い乗り込んでくる。村が破壊されていくなか、眠っていたナナチが目覚める。ベラフは自らの価値と記憶を託してナナチを解放するが、境界線を越えると「ミーティは消える」と告げる。ミーティと再び別れてリコとレグのところへ向かうか、留まってミーティと一緒に留まり続けるか、ナナチは選択を迫られる。
メイドインアビス「烈日の黄金郷」公式サイトより引用
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第10話 感想
ベラフの果てた姿に見られる意味
ファプタが村に入ってきて、その価値に混乱するイルぶる。
ベラフはファプタの襲来を察知しているようです。
ナナチもファプタのことを知らないはずなのに、ファプタを思い出していました。
なぜファプタを思い出せるのかというと、匂いを通してベラフの記憶を追体験していたのです。
ベラフ「あの娘だ…帰ってきたのだファプタが」

ナナチ「ファプタ?」

ナナチ「何だ?思い出せる」
ベラフ「私の体験を吸ってもらった 匂いは記憶そのもの 夢のようにうつろいやすくはあるが伝わったと願う」

ベラフ「私は行かねばならない だから私の価値を…記憶を…君に託した」
ベラフ「君たちが好きなのだ 私とは違う君たちが… それが理由だよ」
今の衝撃でナナチの微睡は完全に醒め、リコとレグのことを思い出します。
ナナチ「リコ…!レグは…⁉︎」
ベラフ「まだとどまっている だが ファプタは焼き尽くすまで止まらない」
ベラフ「いくが良い 私はすでに君を手放している 君はどこへでも行ける」

ナナチ「…いいのか?…いや気が変わらねえうちにおいとまするぜ」
ベラフ「ナナチそこだ」

ベラフ「そこが境界線だ そこを越えるとミーティは消える」

ナナチ「おま…何いって…だってミーティは不死だって…」
ベラフ「村の体内で作られたものは村の中でしか存在できない 私は村の手足として作られたゆえ わずかに耐えうるが 例外はない あれより先は村の守りが溶け出ている ここも長くは持たない」
変貌を遂げたベラフの顔には口がありません。
しかし、ミーティを吸っていた時から思っていましたが、ベラフの目からストローのようなものが出てきましたよね。
「ナナチそこだ」のシーンでもはっきりと映し出されていましたが、目から出ていたものは舌でした。
忌々しいことをしてしまった、抗えなかったその口を封印してしまったベラフ。
ベラフはまだヒトの姿で、ヴエコたちとアビスを目指して旅をしていた船の上でこんな話をしていたと思います。
「美しさはとは…なんだと思う?」「美しさとは眼だ」「睨みつけ 慈しみ 憧れ続ける その眼差しこそが美しさの本質なのだ」
私ベラフは誰よりも眼差し=心の美しさに気高い自信があったんじゃないかなあって思います。
その自慢の眼差しの持つ目から出る舌…。
可愛がっていた家族のように思っていたイルミューイの子供を食べてしまった自分への戒めの意味が込められているのではないでしょうか。
ナナチ、ミーティとの2度目の別れは自分で
レグが村の壁に穴を開けたことで村の守りが消えかかっており、安全だったイルぶるに力場が出現してしまいます。
迷うナナチ。リコやレグのところにすぐに駆けつけたいのに、夢にまで見たミーティとまた再会できて…。
でも境界線を出たらミーティは消えてしまうのです。

ミーティがいなくなってしまった後もずっとナナチはミーティに会いたかったのです。ずっと我慢してた思いが、目の前に形となって現れたらナナチのようになってしまうのもわかります。
ナナチ「なあベラフ…オイラ行くよ 約束したんだミーティと…こうなっちまったらオイラのところに魂が還るように…これ以上ミーティに嫌われるようなことはしたくねえ」

ナナチ「今度はオイラの手で送ってやれるんだ」
ナナチ「じゃあなベラフ ミーティを好きでいてくれて…ありがとな」
ナナチ「ミーティ…オイラ…新しい料理覚えたんだ イカれた見た目なんだけどさ信じられないほどうめえんだ…ミーティ旅の仲間ができたんだ…二人ともミーティのこと知っててさ…それで…それで…もっと…もっと…

もっと話していたかったなあ…なあミーティ…また今の姿のミーティ見つけたらさ…きっとまた迷っちまう」

1度目のお別れをした時とは違って、2度目は自分を奮い立たせるためのスタートのためのお別れでした。
ナナチ「今度はさ…叱ってくれよ…今度はさ…一緒に行こうな…うまいもん食べような…オイラ…必ず見つけに行くから…必ず会いに行くから…だから…だからミーティ…待ってて…」
元々家族がいなかった孤児のナナチは貧しく、ミーティと出会ったことで大切な存在が初めてできました。数少ない家族のような存在であったミーティを失ったナナチは、これ以上大切な仲間を失ってほしくありません。。
失ってきたナナチには、これから手にするもの全部が大切な価値であってほしい。
ベラフ「あこがれも けがれも 喜びも 痛みも 私は捨ててしまった 君は拾い宿してゆけ 拾うものすべてが君の価値だ」
あなたはこんな姿になってもそれを持ち続けている存在だよってベラフに言ってあげたい…。
だけど、かつて目指したような冒険家には戻れないと悟ったベラフはナナチに全てを託していくのでした。


烈日のファプタ
もう止められないファプタ。このまま村を滅ぼしてしまうのでしょうか…?
火葬砲を打ったことで昏倒していたレグが目を覚まします。

イルぶるの住人たちも応戦しますが、敢えなくファプタにメチャクチャにやられてしまいます。

ワズキャン「もって後30分てとこだね 難しいな〜」
ヴエコ「難しいって何が?」

ワズキャン「言えないよぉ 僕は嘘が下手だから」
レグ「よく、堪えてくれた 飛び出さないでいてくれた」

レグ「何とか…ファプタを止めて見せる」
ワズキャン「さあて ここからにかかってるぞ 王子様」
何も思い出せないレグに苛立つファプタ
ファプタを止めるっていうから、力づくでわからせてやるのかと思ったら…。
「すまない…これ以上村を壊さないでくれ」という低姿勢なレグ。

ファプタ「助けに行けばいいそす ファプタは止めん 友を言い訳に使うな」
ファプタ「ファプタを傷つけまいとまた嘘をつくそすか ちゃんというそす 何がしたい」
本気でぶつかってこない人にイライラする時ってあるじゃないですか?ファプタのイライラわかります。
ファプタに見透かされ、レグは立ち向かうことにします。
レグ「勝手ですまない…ファプタ…君を止める!ナナチを救い出す!」

結局ファプタとレグはやり合う形になります。涙がこぼれ落ちるファプタ。

そして涙のカットシーンから過去のファプタとレグ、初めて出会う日の回想になります。
何者かに襲われたガブールンを心配するファプタ。(原作だと襲ったのはリュウサザイだと明言されてます)
ファプタ「こたえろ…おいガブ…ファプタをまもるじゃなかったのか…ガーブー!あいつだ…あののっぽにガブールンのにおい覚えられた…どうする…退けても次がくる…あいつ手に負えない…」

レグ「奈落語で(一体何事だ?)」
奈落語ベースで聴いていると悠遠語の方がよくわからないけれど、ファプタに聞こえてるレグの言葉も全然聞き取れませんね(笑)
レグ「君は?」

ファプタ「なんだおまえー‼︎」
初めて出会った時のファプタはまるで野生の猫って感じで、全然レグになついていなかったんですね。
レグの頭の装飾がガブールンに似ていたため、ガブールンの仲間が助けに来たと思ったファプタ。

ファプタ「優しかったレグを…ファプタのことを…何もかもを…なぜ忘れた?」
ここまでファプタを激昂させている要因の一つにファプタのことをレグが何もかも忘れているという事もあるでしょう。
ちょっとやりすぎな感はありますが、忘れてるレグが悪いそす!
レグの言いつけ通りにしただけそす
レグ「姫ならもっとしとやかにしろ!」
ファプタ「う…しとやかにしたそす…言葉も…レグに言われて…」
レグ「そんな妙な言葉遣いを…なぜ僕が」
ファプタ「そうじゃないそす…ファプタは…ファプタは!!」

ガブールン「ファウ『尊い娘』、アプタ『不滅のもの』合わせてファプタだ」
ファプタ「果てぬ姫だ〜!」

レグ「わ…ちょっと…!なぜかむ⁉︎は、入るなああ 姫なのだろう⁉︎もう少ししとやかにしてくれ!」
ガブールン「母上の言葉で話の区切りににそすをつければしとやかとなる」
ファプタ「ファプタそす これでいいそす?」

ガブールン「よいそす」

ファプタ「そーす!そす!」
それで、ファプタが「そす」を語尾につけるようになったのはレグにしとやかにしろって言われたからなんですね。ガブも「そす」って言ってて可愛いですね。

ファプタ「レグの匂いするそす」
レグとファプタの過去のシーンと現在の対立する場面が交互にくるこの構成は、結構胸を締め付けてくる…いい構成です;;
最強モード白レグ再来
さらなる衝撃に村もボロボロの状態で、もう時間の猶予は残されていません。
レグ「反動が未知数だが…やるしかない!リコ!」

リコ「行くよ…プルシュカ…!」

レグはついに最強モードに。何度見てもこの白レグかっこいいです。
なんで、白なんだろう?白笛と共鳴してるから?レグの白笛化?
?がいっぱいですが、今はまだわからなくてイイ。
やはりファプタがリコの白笛を持ち出していました。
ファプタ「石の者は…窮屈なのを言い出せずにいたそす…」
レグ「君が⁉︎僕らが寝てる間になぜ黙ってもって行った!」

ファプタ「そす!試した!石の者を形にせず持ち歩くヒトの子を…!ヒトの子と石の者が誠に引かれあっているなら離れてもいずれ母にたどり着くそす‼︎」
リコとプルシュカは確かに絆がありますが、離れていてもお互いに引き合うような力までは持っていません。
レグの嗅覚でイルぶるにたどり着いたくらいですしね。
ファプタのいう、「引かれ合っているのなら離れていてもいずれ母にたどり着く」という言葉は「リコとライザ」に当てはまっている気がします。
リコが2歳の時にラストダイブした母・ライザの記憶がないのに、母を探すという理由をつけてアビスに潜っています。
ライザに会いたいという気持ち自体がアビスへの探究心に直結しているのではないでしょうか。
ハクのために


ファプタ「この母を見たら…思い出さずにいられんはず…いられんはずだったそす‼︎」

ワズキャン「まずいね鉄の雨が降ってきた」

ワズキャンの顔からワズキャンが出てきました。
鉄の雨からみんなをまもるために残り少ない力を使ったのでしょう。


ワズキャンもハクのためにみんなを守ったね
ファプタ「あれがファプタの母そす」

村の入り口につけたハクのマーク、これはファプタが一番大事な母につけたものでした。
レグ「一番大切なのに…君は…母上を殺さねばならないのか」
ファプタ「母は生かされ続けてる間 蝕まれ続けるそす 中の奴らを根絶やしすれば母はようやく眠りを取り戻そす 赤子が母の体に戻れぬのと同じくファプタも母の中に入れんそす なにを試しても…ファプタでは膜を越えれんそす」
ガブールン「レグ ファプタはあの村に営みがあり文化が育まれていることも知られり」
レグ「何だと?」
ガブールン「中に入れぬファプタに代わり 我は度々立ち入っている その上で営みも文化も知った上でファプタはやらねばならぬ言う」
レグ「なぜだ?」
ガブールン「そう作られた生き物の性だ」
ファプタも、自身の中にあるイルミューイの遠い記憶の中でしか、母を知らないのです。
親子で過ごした時期は無いわけですからファプタが「母を冒涜し続けたお前たちを許さぬ」といっても絆はそこにあるのか?というのが自分の中で芽生えた疑問でした。
しかし、今回のファプタを見て、本当の魂で結ばれた者同士には「一緒に過ごした時間や距離」は関係ないのだということを思い知らされました。
ファプタの健気な母を思う気持ちは、後付けではなく子供という存在はそういう生き物だとガブールンも話しています。
誰にでも優しいのは誰にも優しくない
ファプタ「レグ 書き換えできる言ってたそす」

レグ「ファプタ 僕もハクを探してこの穴を昇っている 頼まれたことがあるのだ それが終わったら…君に手を貸そう 必ずここに戻ってくる 書き換えの残量の問題も…そのハクなら手を貸してくれる」
ファプタ「レグ…レグ…」
まず、この時点でレグは別の頼まれごとを引き受けてるんですよね。多分ライザ。
で、「ハクを探して」っていう意味については誰のハクなのか?
ライザであると仮定すると「ライザのハク=リコ」ということになるし、レグ自身のハクってことになるとリコと出会ってリコと一緒に潜ってる訳で「レグのハク=リコ」つまり、どっちにしろハクはリコってことになります。
そのハクを探しにいくという重要任務の最中にですよ?ファプタのことも、なんとかしたいと思ってる。
そして地上にきたレグは…1期の通りですよね。

ファプタ「これはレグそす」
レグ「僕?」
ファプタ「レグが旅に出ても レグが忘れんように レグに話すそす」
ファプタ「レグ ファプタはその…ファプタは姫なので…レグ戻ってきたらずっと一緒にいて…それで…それで…子供も…」
子供を産みたかったイルミューイを思わせる意志がファプタにも受け継がれています。

レグ「僕からも頼む 約束しよう 戻ってきて君の宿命に決着をつけたら共に歩き出すんだ」

ファプタ「!」
レグ「そして 冒険をしよう」
長い間、ファプタはレグをずっと待っていたんです。


レグは確かに優しい。だけどその優しさが、誰かを傷つけることになるなんてレグみたいな少年にわかるわけがないのかもしれませんが、見てる方はね…もどかしいです。
誰にでも優しいのは、結局誰にも優しくないっていう言葉が頭に浮かびました。

レグ「去来するのは…泣いて…笑って…好奇心にあふれた優しい顔ばかりなんだ 肝心なことはなに一つ思い出せないのに…」
レグ「勝手な言い分だとはわかっている 燃え尽きまで自らを焼き続ける君を…どうしたら…どうしたら止められる!」
ファプタ「レグ…レグは優しいそすな…だが…だが愚かそす」

うん、愚かそす。
【まとめ】
【メイドインアビス 烈日の黄金郷】第10話の感想とあらすじについて記事にまとめてみました。
いかがでしたでしょうか?
今回は、というより今回もずっと感情を揺さぶられる回でしたね…。
ファプタのことがどんどん好きになっていくし、それと比例してファプタの怒りと悲しみの気持ちが大きくなってくるので気持ちが安らがない…w
レグは色んな女の子にいい顔してるし…。優しいのがレグのいいところだけれど。
人間関係が妙にリアルなのがさすがつくし先生だなーっていう感想でした!
またまた個人的に大好きなKevin Perkinさん作曲、斎藤洸さんの挿入歌「Hanezeve Caradhina」が流れてくるタイミングが最高でしたね。
恥ずかしながらつい最近まで歌い手さんが日本人の方だとは知りませんでした。なんて素敵な歌声でしょう。
この曲がメイドインアビスとマッチしたことが、より多くのアビスファンを巻き込んでいるのだと思いました。
それではまた次回11話感想記事でお会いしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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