渋谷で出会った月見英子の歌に心を奪われた諸葛孔明は、英子の軍師として仕え、天才軍師として圧倒的無双を誇る知略計略によって音楽シーンに新たな伝説の風を吹き込みます。
悠久の時を超えて、現代の東京で出会った2人の夢に向かう真っ直ぐな熱いストーリーが【パリピ孔明】の魅力です。
今回は、「ヤングマガジン」で大人気連載中の【パリピ孔明】の名言・名台詞・名シーンをまとめてみました!
1巻から原作最新巻の9巻まで、ちょっとした解説も交えて一気にご紹介させていただきます!
!注意 (本記事はアニメ放送より後の情報が含まれています。ネタバレ読みたくないという方はバック推奨です)
【パリピ孔明】心に響く名言・名台詞・名シーン集

1巻
「才能とは 生まれつきのものではなく 学習の結果として身につくものと考えております」(1巻1話・孔明)
「努力できるのも才能のうち」とよく言ったものですが、努力をし続けること、継続をすることこそが才能なのかもしませんね。
プロ将棋棋士の羽生善治さんの言葉に「才能とは努力を継続できる力」というものがあります。
天才と言われてきた羽生さんや、同じく天才軍師と言われた孔明も、人の何倍もの努力を積み重ねた上に今の自分があると言う自身の経験からでた言葉なのでしょうね。
だから夢が叶えられないかもしれないから夢を諦めようとしている人にはこの言葉をぜひ胸に留めておいてほしいなと思う名台詞です。
「戦場で散っていった命をたくさん見てきました 率直な意見 素直な感想は生きているうちに語ってこそ」(1巻2話・孔明)
言いたいことも言えず、死んでいった仲間たちをその目で見てきた孔明だから時間の大切さ、命の有限が痛いほどわかるのでしょう。
生きている間は、当たり前に朝が来て、当たり前に日常が訪れると思ってしまいがちです。
感謝の気持ちは言葉にして、相手に伝えることを躊躇わないように言いたいことは「今、生きているうちに語ってこそ」その思いで日々を過ごしていけたら後悔することは無くなるのかもしれませんね。
このセリフは、生涯自分自身に対して刻んでゆきたい言葉だなと思いました。
「もうね 死んでる場合じゃないって 私もこんなふうに誰かを感動させたいって」(1巻2話・英子)
複雑な家庭環境の中で悩み、何もかもどうでもいいと思うようになってしまった英子が、マリア・ディーゼルの歌を聴いて感動し、夢を見つけた時のセリフです。
心も体も疲れ切ってしまった時、自分以外の「何か」に救われるかどうかでその後の結末が決まるのかもしれません。
頑張って頑張って、十分すぎるほど頑張ってきた人は自分1人でもう頑張らなくていいのです。
英子の場合は限界まで追い詰められてしまった時に、人の縁や英子自身の天運によりその後の人生が大きく変わっています。
また素直に人の意見を受け止めることのできる英子だからこそ、人に恵まれ、夢を見つけることができました。
このセリフは英子が自分の意思を取り戻せたことを表している重要なファクターですね。
2巻
「孔明 お前 マジ孔明!?」(2巻7話・小林)
このセリフの語感が好きなのです!

「『天の万物は有より生じ 有は無より生ず』これもまた 無中生有 人生は一瞬です 我々も楽しみましょう」(2巻7話・孔明)
「無中生有」とはハッタリや偽造といった意味を持ちます。ありもしないものをあえてあるように見せかけ、ハッタリで無理やり時間を稼いでいるうちにいつしか本当の事象になるという作戦ですね。
代々木のアートフェスで、孔明はありもしない機材トラブルをあるかのように見せかけて敵を油断させ、タイミングを見て一気に仕掛け英子のステージを満員にすることに成功しました。
孔明は過去に心残りがあると小林に打ち明けるのですが、それは曹操軍に追われ敗走せざるを得なくなった時の話です。
孔明の軍はその前夜祝宴を開きました。
多忙だった孔明はその誘いを無下にしてしまったのですが、その祝宴は最期を覚悟した兵たちの別れの盃だったのです。彼らは民を逃すために戦場で命を落としたと言います。
「なぜ自分はあの時一杯だけでも彼らと盃を交わさなかったのでしょう?なぜ?」と自問する孔明・・・。
人生は一瞬で取り返しのつかないことも山のようにあるのだと自身の経験により語られていた奥の深いセリフです。
「そっちのEIKO・・悪くなかったぜ」(2巻8話・JET JACKET RYO)
孔明の策に敗れたJET JACKETですが、最後はこのように発言しています。
どんなに悔しくても戦った相手を讃えることができる人は成長します。
「パリピ孔明」では孔明の人柄のおかげか、最後には敵対するキャラがいい人になってしまうのです。
その点もこの作品を読んでいて心がスカッとする理由の一つですよね。
「私はあなたの夢を全力でお手伝いさせていただくまで それがどんなに困難な道であろうと!」(2巻9話・孔明)
30万人動員「サマーソニア」と1万人規模の「福岡のライブ」のどちらかを選ばなければならない英子。
孔明に自信なさげに「福岡のフェスでいいよね?」と英子は自分の価値を下げるような言葉を使ってしまいます。
それに対して孔明が返答したのがこのセリフなのですが、ここまで言われてしまったらサマーソニア一択ですよね!!

「サマーソニア・・一択っしょ!!」(2巻9話・英子)
孔明のセリフにのせられて決断をした時の英子のセリフです。このシーンは原作もアニメも英子がめちゃくちゃキュートなので何度も観たいシーンの一つです。
人生、勢いだけが必要な時もあるんです。
「なら一対一(サシ)で語る・・・」(2巻12話・KABE太人)
「『南陽に隠君あり 東京渋谷にKABEあり 高眠・・臥して飽かず』KABE太人さん いつまで寝ているつもりですか?」という孔明の挑発にまんまと反応して出たKABEのセリフです。
この時のKABEの目がものすごく据わっていて、その目を見た孔明が鳥肌が立つほど鬼気迫るものがありました。
普段の弱々しい自信のないKABEではなく、王者としての片鱗をのぞかせています。
「あんた 少し変だぜ?」(2巻12話・KABE太人)
よくぞ孔明に向かってこの言葉を言えましたKABEくん。
「少し」ってつけ加えているところに彼の優しさを感じます(笑)
3巻
「馬刺し・・」(3巻15話・英子)
英子のこういうボケが好きです。
「自分しか見えていないから 自分が見えないのです」(3巻15話・孔明)
自分の思いだけに囚われると、自分を客観的に見ることができませんよね。
客観的に見るということは、冷静に自分を保てるようになります。
冷静に自分を保つことができれば、フィルターのない自分の本当の気持ちや、本当の能力に気づくでしょう。
本当のKABEは熱い鋼の心を持っているのだと、きっと弱い心を乗り越える力を持っているのだと孔明は言いたいのだと思います。
「天・時・人 事を起こすには機を読まねばなりません」(3巻17話・孔明)
中国戦国時代の儒学者・孟子の言葉で「天の時、地の利、人の和」という戦略が成功する3つの条件がありますが、孔明の言葉はここからきているのでしょうね。
「天の時」とはチャンスの時。絶好のタイミングという時ですね。
「地の利」とはポジショニング。勝てる見込みがある位置に立っているかどうか。
「人の和」とはチームです。いいチーム環境は良いパフォーマンスを引き出し、物事を成功させるために重要です。
「着るものくらいで私たちは変わらない!」(3巻21話・七海)
売れるためには着たくもない衣装を着ろとプロデューサーに言われ、プロとして割り切ることにした七海。
どんなに見た目が変わっても、自分達の音楽の本質は変わらないのだと自分自身にも言い聞かせてたのだと感じました。
売れる前はやりたくない事も我慢して、売れ出したらもう自分達だけのAZALEAでは無くなってしまったからとずっと素顔を隠したままの悲しいグループの在り方になんだか複雑な気持ちになりました。
「そうかこれが『たみくさ』か・・誰かのために歌う・・そうなんだね?孔明?」(3巻21話・英子)
孔明がくれたスカイスクエアの展望デッキのチケットを使い、気晴らしに夜の街並みを眺める英子と七海。
七海の素性を知り、七海の悩みを聞いた英子は七海のために歌います。
視界に入る夜の街はたくさんの明かりが灯っていて、この街のみんなも悩みを抱えているのかと思いを巡らせるのでした。
それが「たみくさ」であり、英子はたみくさを思うこと=誰かのために歌いたいのだと気づいた場面でもあります。
英子の素直な歌声に、七海だけでなく孔明も、そして読者も感動していることでしょう。美しいシーンです。
4巻
「プレイヤーにはプレイヤーの誇りがある 敬意を忘れるな」(4巻23話・唐澤)
元々プレイヤー側であった唐澤だからこそ言えるセリフです。
このセリフのおかげで一見血も涙もない仕事人間に見える唐澤にも、プロへの敬意があるということが垣間見えますね。

「俺の名前はKABE太人 顔出してる 晒してる 生身で勝負してる」(4巻25話・KABE太人)
「渋谷109の戦い」でAZALEAに向かって行ったKABE太人による挑発ラップ。
さすがさすがKABEです・・!かっこい〜〜!
今の世の中、顔出しはハイリスク・ハイリターンですからね・・・。覚悟みたいなものが違うわけですよ。
顔を出すことで避けられないデメリットもあるし、それと引き換えに顔出しは絶対的な説得力が生まれるんですね。
このラップで来られたらAZALEAは反論の余地もないでしょう。
「このイイネは金で買ったイイネとは違います」(4巻27話・孔明)
「音楽・・人 敵も味方もない 天下泰平の計Vol.1 これにて完成です」(4巻28話・孔明)
孔明は、七海たちが金の力を使わずとも実力でイイネを10万集めることができるとわかっていたのですね。
あのまま英子が乱入しなければ今頃AZALEAは金の力で10万イイネでした。
きっとサマソニには出場できても、どこか後ろめたい気持ちが残ったままになったでしょう。
そのことを考えると、今回の「天下泰平の計Vol.1」は英子のサマソニ出場権獲得だけでなく、AZALEAの未来をも救ったと言っても過言ではありません。
5巻
「だったら 私がその最初のひとりになる!」(5巻35話・英子)
英子が歌手になることを反対している母・翔子に「あなたのやっているダンスミュージックで 世界中の誰もが知ってる日本人シンガーっている?」と聞かれた時の英子の返答です。
孔明と出会った当初とは見違えるように自信を持てるようになった英子。
英子が音楽を続ける理由、それは音楽が好きだからということの他に誰かを幸せにしたいという理由もあります。
自分の幸せが、歌を聞いてくれる人の喜びにつながると考える英子は本当にピュアですよね。
理屈っぽい母親に対しても、まっすぐな思いをぶつけていることがこのセリフから読み取れました。
6巻
「確かに・・ありふれた言葉ですべてを伝える事は難しいでしょう しかし それでも今の自分にできる精一杯の言葉と行動で想いを伝える努力をすべきです」(6巻38話・孔明)
相手の距離が遠すぎても近すぎても素直な気持ちをストレートに伝えるのって難しいですよね。
英子の場合は母親にずっと素直な気持ちを言えないで反抗してきたのもあるのでとても恥ずかしかったし勇気が要ったと思います。
それでもちゃんと言えた英子は偉かったです。

7巻
「ディスはいらない 祭りだしさ みんなで盛り上がろう それがアンサー!サンキュー おおきに アリガト キョウトー!!」(7巻49話・KABE太人)
さすがとしか言いようがありませんね。
2シスには「ダッサイライム」と言われていましたが、2シスこそ祭りの本質がわかっていないのです。
エンターテイメントの真髄をわかっちゃいない。独り(2人)よがりのテクニック見せつけよりもずっとずっと人を楽しませることのできたKABEこそがプロなのです。
「まったく 本番で仕上げてんじゃねーよ」(7巻55話・MIA)
このライバルポジションを確立したMIAを褒めてあげたい・・・!只者じゃないです、MIA。
こういうライバルは主人公の成長には不可欠な存在ですよね。
再登場するたびにMIAも成長してすっごい良い奴に見えてくるんですけど!!
きっとこれからも英子のライバルという立ち位置のまま、英子を何かと気にかける存在となりそうですね。
9巻
「結局は情熱のある人間だけが『理想』を『現実』に変えられる」(9巻69話・城之内)
城之内は嫌なやつだけど、核心をついている言葉だなと思いました。
子育てや仕事の成功や人間関係の構築、人を導くこと、何かを創造すること・・この世には色々な理想がありますがそのどれもが「情熱=心」がなければ成し得ないのだと思います。
「あなたは今・・越えてはならない一線を越えてしまった」(9巻71話・孔明)
ホストに貢いでしまった女の子たちに「いいじゃんそれで 夢見んのだってタダじゃない」などとのたまう超主萌に対してブチ切れた孔明です。
孔明かっこいいよ孔明。
「上司と部下といえば 親も子も同然 いわんや 子を侮辱されて黙っていられる親などおりましょうか」(9巻71話・孔明)
「キュン」「推せるっっ!!」との女の子の反応をいただきましたが、筆者もまったく同意見でございます。
こんな上司に出会いたかった〜!と思えるセリフでした。
まとめ
以上、1巻から9巻までの【パリピ孔明】の名言・名台詞・名シーン集でした!
いかがでしたか?
まだまだ魅力的なセリフやシーンはたくさんあるのですが、絞って絞って厳選したものだけを挙げてみました!
アニメも漫画も、感動できるシーン盛りだくさんですので是非ともみなさん堪能していただきたいです。
【パリピ孔明】はアニメでは現在3巻あたりまで放送されており、1期の最終回は4巻か5巻あたりになるのではないかなと予想されます。
原作の漫画はヤングマガジンで連載しているので、気になった方は原作の方も見てみてくださいね。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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